ばいばい、アース

2009.08.08.Sat.23:46
最近、本もまともに読めてないのでたまの休みに読みふけってました。

ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)
(2007/09/25)
冲方 丁

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元々はハードカバーの上下で合わせて6,090円とちょっと手が出しにくい作品ですが文庫で4冊になっていたので読んでみました。
これ、初期の冲方さんの作品で文体も今と少し違いますが面白かった。
世界観が、バックボーンが大きくここまで構築できるのかと見せ付けられた気分です。

冲方さんは第1回スニーカー大賞の金賞を取っているのですが、スニーカー文庫では実は活躍していません。
その間は吉田直さんや安井健太郎がスニーカーの看板だったと記憶しています。

第1回スニーカー大賞から約3年後に発刊されたのがこのばいばい、アースです。

物語としては純粋なファンタジーですね。
剣と魔法の世界です。
魔法にしても演算魔法-マスマティクスなど独特な世界観があって新鮮です。

この頃から言葉遊びが好きだったんですね。

魔法つまり……
魔-アンチ
法-テーマ
魔法と書いてアンチテーマという表現は新しいと思った。
(この小説が発刊されたのは2000年のことですが(汗))

剣撃と書いてシュベルトストライヒとるびを振ったり、剣に刻まれたスペルの由来は英語を逆から書くとか。

ENOLA-教示者 逆から読むと ALONEなど気がつくと面白い発見がたくさんります。

主人公、ラブラック=ベルの剣<唸る剣>-ルンディングの持つスペルはEREHWON
そして、物語の途中でアドニスが手に入れた自分の剣、<錆びた爪>-ラスティーネールのスペルはNOWHERE
気付いてから振り返るとこのスペルを持つ時点で二人の運命は決まっていたんだなぁと……。

主人公のベルよりも私としてはアドニスの方に共感してしまった。
彼の戦い方などもそうだけど、とても印象に残ったセリフがあります。

「世界は、いつでも、手遅れになってから、俺に和解の手を差し伸べる」

自分にも見に覚えのある言葉だ……。
本当にどうしようもない絶望の淵に立たされた時、その手は差し伸べられる。
もう手遅れでどうしようもない時にね。

まだまだ知らない本がたくさんあるな……。
最近は読む時間すらまともに取れないことがある。
やっぱり、本を読むのは生活から切り離せないモノの一つということを思い出しました(* v v)。

そんな面白い本に久しぶりに出会えたので興味のある人はどうぞ。

ばいばい、アース 2 懐疑者と鍵 (角川文庫 (う20-2))ばいばい、アース 2 懐疑者と鍵 (角川文庫 (う20-2))
(2007/10)
冲方 丁

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ばいばい、アース〈3〉爪先立ちて望みしは (角川文庫)ばいばい、アース〈3〉爪先立ちて望みしは (角川文庫)
(2007/11)
冲方 丁

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ばいばい、アース〈4〉今ここに在る者 (角川文庫)ばいばい、アース〈4〉今ここに在る者 (角川文庫)
(2008/02)
冲方 丁

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