9/7 マザー4の千秋楽

2014.09.07.Sun.17:05
というわけで、初日を観てきた舞台です。
まぁ、千秋楽が終わったんでネタバレ全開で行きますか……。

出演: 嶋垣くらら / 柚木成美 / 豊澤知子 / 堀木環(ダブルキャスト)





まず、今回は役名が役者さんの名前そのままということです。

二回目ともなると全容を把握しているので前半から伏線があちこちにあるのがよくわかる。
簡単に説明するとエレベーターの1階から5階を延々とループする話です。
最初はよくあるリフレインものかと思ってたんですが、真相は未来人が仕組んでいたとわね。
6回目ほど繰り返した辺りから徐々に謎を解くカードが見えてくる。
柚木さんが指輪を投げすてるシーン、この指輪がキーアイテム。
実は全員が血縁関係で未来の堀木さんが「死にたい」と思ったことがきっかけでこのループが始まる。

嶋垣さんが主人公になるのでこの人物を中心に考えると……。
豊澤さんは1985年の人間で母になる。
嶋垣さんは2010年の現在とする。
柚木さんは2035年の娘。
堀木さんが2101年のひ孫となる。

途中で堀木さんが原因は嶋垣さんとミスリードをしてきたりする。
柚木さんが豊澤さんにキレるシーンの後に同じように嶋垣さんがキレたり。
繰り返しの中で柚木さんが自殺をすると豊澤さんも自殺して、ループなのをいいことに二人で自殺中毒になってみたりと、同じ血族だから似ているところもあるということでしょう。

堀木さんは自分がこんな風なのは母親、さらにその上が悪いのではと考える。
柚木さんは生まれてすぐに嶋垣さんに捨てられる。
嶋垣さんは小さい頃に母親の豊澤さんが自殺する。
だからこんな風になってしまったと……。

そこで、豊澤さんが真っ当な人生を歩めばこの負の連鎖を断ち切れると考えるわけですが、何度も繰り返すうちに気がつく。
今の自分の人生を捨てたくないということに。

最後に出した答えは自分の人生は自分で生きて行くこと。
運命なんてものは自分の手で切り開くものだと考えている私にはとても満足のいくラストでした。

ラストシーンで堀木さんの手に指輪がありました。
柚木さんが捨てたハズの指輪がね。
エレベーターでの記憶がなくなってしまっても、それぞれが精一杯生き抜いたという証拠かなと思っています。

タイトルのマザー4、これはそのまま、母が4人……つまり登場人物は全員が妊娠していたというわけです。
よく出来てるなぁと感心しました。

会場が狭いのを上手く利用している設定。
エレベーターという限られた空間ではスペースを必要としませんからね。
逆に広すぎると成り立たない。

序盤の何の手がかりもなく、延々とエレベーターのシーンが繰り返される。
ここでストレスが少しずつかかってくる。
そして、中盤で色々な情報が集まり、気が付けば先が気になってしまう。
最後に解き明かされる真実で得るカタルシスがそのストレスを一気に上書きしてしまうと。

久し振りに面白いものを観てこんなやり方もあるのかと感心しました。
でも、一つだけ……。
OPに使用した曲、もう少し何とかならなったのかな?
内容とかけ離れすぎてて存在する価値が見出せなかった(-_-;)
2回見てもやっぱり微妙な感じが残ってました。

2回目も面白かったんですが、初見ほどのインパクトは出せませんね。
凄くいい出来栄えですが何度も使える手ではないという気がします。

ただ、面白かったのは本当なので劇団エリザベスの名前は覚えておこうと思います。
スポンサーサイト
コメント

管理者にだけ表示を許可する