スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの

2013.08.09.Fri.04:06
最近、本は読んでいるもののブログに書くことはなくなってしまった。
でも、久し振りに書こうと思う。


スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの (ハヤカワ文庫JA)スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの (ハヤカワ文庫JA)
(2013/07/24)
籘真 千歳

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スワロウテイル人工少女販売処
スワロウテイル/幼形成熟の終わり
スワロウテイル序章/人工処女受胎


今回の4冊目で一応完結と思われる。
最後に納得はしているもののもう少しだけ読みたい気持ちがある。
それはネタバレになるので後述する。

本編に触れる前に少しだけ個人的なことを書いてみる。
作者は元々理系で哲学を勉強した人じゃないのかな?
文章の端々から理系的な言い回しを感じた。
もっとも、わざとそういう書き方をしているかもしれないけど。
なので、もしかするとガチガチの文系の人には優しくない本かも知れない。
(SFというジャンル自体がそもそも文系に向いてない可能性はありますが)
時折、読むのがつらく感じるかもしれないけど、それを差し引いても面白い作品だと思う。

私は揚羽みたいな子が好きなのだろう。
昔なら双子の妹真白の方だったかもしれない。

もっとも、一番好きなキャラクターとなると話は違う。
詩藤鏡子
この傲岸不遜、唯我独尊ともいえる凄まじいキャラクターをとても気に入っている。
おそらく、自分自身もこういう強い人間になりたいのかもしれない。

興味のある人は1冊目の人工少女販売処から読むことを進める。
4冊なのでそれほど苦労もしないでしょう。

さて、ここからはネタバレ的な感想になるので引き返すならお早めに。







読み終わってから何とも言えない気持ちになった。
バッドエンドではない。
でも、どこか寂しさが残る。

揚羽には本当に幸せになって欲しかった。
もちろん、この終わりでも幸せなのかもしれない。
けれども、愛した人と一緒になって報われて欲しかった。

揚羽は人類を呪う言葉を吐き、人類の未来を祈った。

真白は人類の繁栄を語り、人類を呪った。

最愛の姉をこの世から消した人を憎みつつも、揚羽が人類の為に死んだ以上、それを無にはできなかった。
実は一番救いがなかったのかもしれない。
目覚めた代償に最愛の姉には二度と会えなくなった。
自分が行動を起こしたことで何人もの人間が死ぬことになった。
本当は最愛の姉だけが居れば何もいらなかったのに。

揚羽は自分と真白が造った娘、麝香を救う為に死ぬことを選んだ。
母親としてはそういうものなんだろう。
揚羽が最後に残した娘の揚羽
その揚羽も母親と同じように陽平に恋をした。

揚羽の想いは揚羽に引き継がれたのかもしれない。

が、揚羽は生まれ変わった。
新しい人口妖精として。
そして、揚羽と再会した。
もっとも素性は明かさずに。
生まれ変わった揚羽陽平が再会するエピローグがあることを願うばかりである。
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