はなとゆめ

2013.12.29.Sun.23:09
久し振りに本の話でも。

はなとゆめ (角川書店単行本)はなとゆめ (角川書店単行本)
(2013/11/08)
冲方 丁

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冲方丁さんの新刊です。
マルドゥック・スクランブル天地明察光圀伝など様々な作品を読んできましたが、そのどれとも違う雰囲気のする作品でした。

清少納言を主人公にした作品ということで女性的な文体に感じられました。
枕草子も出てくるのですが短歌、歌を詠むことも多く学生の頃に学んだ古典で読んだような感じがしました。
どのようにして枕草子が生まれたのか、宮中という世界がとてもイメージしやすいように描かれていました。
清少納言がどれほど中宮定子を大切に思っていたのか、最近の日本人にはあまり見られない姿がとても印象的です。
もしかすると女性の方がより強く共感できるのかも?

読むのに少し時間がかかってしまったのは自分の日本語を読む能力が落ちているのだろうという実感もありました。
学生の頃はもっとスラスラと読めたハズですが、古典のような言い回しに少々苦戦してしまいました(汗)

枕草子は全て読んだわけではないのでこれを機に全部読んでみようかなという気持ちになりました。
清少納言という人と成りをより深く理解できるかもしれない。

個人的に光圀伝は男性の方にオススメですが、はなとゆめは女性に薦めたい作品かな。

攻殻機動隊 ARISEの脚本というSFをやりつつ、こういった時代小説も書けるのは凄いな……本当に。
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スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの

2013.08.09.Fri.04:06
最近、本は読んでいるもののブログに書くことはなくなってしまった。
でも、久し振りに書こうと思う。


スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの (ハヤカワ文庫JA)スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの (ハヤカワ文庫JA)
(2013/07/24)
籘真 千歳

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スワロウテイル人工少女販売処
スワロウテイル/幼形成熟の終わり
スワロウテイル序章/人工処女受胎


今回の4冊目で一応完結と思われる。
最後に納得はしているもののもう少しだけ読みたい気持ちがある。
それはネタバレになるので後述する。

本編に触れる前に少しだけ個人的なことを書いてみる。
作者は元々理系で哲学を勉強した人じゃないのかな?
文章の端々から理系的な言い回しを感じた。
もっとも、わざとそういう書き方をしているかもしれないけど。
なので、もしかするとガチガチの文系の人には優しくない本かも知れない。
(SFというジャンル自体がそもそも文系に向いてない可能性はありますが)
時折、読むのがつらく感じるかもしれないけど、それを差し引いても面白い作品だと思う。

私は揚羽みたいな子が好きなのだろう。
昔なら双子の妹真白の方だったかもしれない。

もっとも、一番好きなキャラクターとなると話は違う。
詩藤鏡子
この傲岸不遜、唯我独尊ともいえる凄まじいキャラクターをとても気に入っている。
おそらく、自分自身もこういう強い人間になりたいのかもしれない。

興味のある人は1冊目の人工少女販売処から読むことを進める。
4冊なのでそれほど苦労もしないでしょう。

さて、ここからはネタバレ的な感想になるので引き返すならお早めに。




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恋するオモチャ

2011.05.27.Fri.01:26
この頃、仕事も忙しくてライブも行けないので放置気味のブログです。

今日は遊びにも行かず、ゲームもしないで本を読んでました。
というか、ゲームと同様にかなり積んでいるので消化しないと……。
本当はマルドゥック・フラグメンツ冲方丁さんの本が目的で本屋に行ったのですが新刊のところでこの作品を見つけてしまったわけです。

恋するおもちゃ (角川文庫)恋するおもちゃ (角川文庫)
(2011/05/25)
サタミシュウ

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何気にサタミシュウさんの作品は全部読んでるんで3年ぶりの新刊で一緒に買ってしまったわけです。

この小説のことを語る前に1つ注意することがある。

官能小説とは言わないけど、かなり過激な性描写があります。
そもそものテーマがSMですから……。
そういった行為の中にもきちんとしたテーマが存在する。
ただのエロ小説なら最後まで読む気にならないわけです。

「奴隷になるということは自由を奪われるということではない。隷属というのは、他のものに対して寛容になるということなのだよ」

と一番最初の作品で書かれていたような記憶があります。
SMという行為を性癖ではなく、1つのジャンルとしてみている視点はちょっと新しかった。

そんなわけで、ネタバレ上等な感想を久しぶりに書いてみようかな。
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ゴーストベイビー

2010.07.10.Sat.00:00
この本も発売日に買ってとっくに読み終わってたなぁ……。
白倉由美先生の新作です。

ゴーストベイビーゴーストベイビー
(2010/05/07)
白倉 由美

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とても白倉先生らしい文章でホッとしました。
やっぱりおおきくなりませんあの作品から確実に変わったことがあります。

ハッピーエンド

読んでる後半はどうなるのかと思いましたが、心が暖かくなるエンディングでした。

物語の合間に劇中のテレビドラマ、双子のエクソシストの話が書かれていて、これだけでも1冊の小説が書けそうな感じがしました。
本編も主人公が男の子で久しぶりに男性視点の話だったこともよかったです。
言葉の言い回しも比較的に読みやすくなった気がしました。
これに関しては読み手としての私が初めて白倉先生の作品を読んだ頃から比べて10年以上の時が流れたからかもしれませんが(汗)

次の白倉先生の作品も楽しみにしましょう。

虐殺器官という小説

2010.07.09.Fri.22:18
最近、本は読んだけど感想を書く時間がなかったなぁと小一時間……。

本気でオススメできる本があったので書いてみることにしました。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
(2010/02/10)
伊藤計劃

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虐殺器官というちょっと物騒なタイトルです。
内容としては9.11のテロ以降の今とは少し違う未来の話です。
ジャンルとしてはSFですが、ミリタリー的な要素も多いですね。

主人公が軍の特殊部隊で、暗殺でテロや紛争を解決する部隊に所属しています。
それらの虐殺の影に一人の男がいました。
ジョン・ポールその男をいる所に大量虐殺が起こると……。


ここからは少しネタバレ的な話を。
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キョウカンカク

2010.04.04.Sun.02:11
本の話をするのは久しぶりかな?

珍しくゆっくり出来る一日だったので積んでいた本を消化していました。
その中でも特に印象に残った1冊です。

キョウカンカク (講談社ノベルス)キョウカンカク (講談社ノベルス)
(2010/02/05)
天祢 涼

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共感覚とは、音に色を感じたり、音を触覚に感じたり、形に味を感じたりする。
これは音を見る探偵の話です。

買った時は気にも留めてませんでしたが第43回メフィスト賞受賞作でした。
久しぶりに面白い本に出会ったなぁと思いました。

そんなわけでネタバレ上等です。
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天地明察

2010.02.17.Wed.15:51
やっと読み終えました。
天地明察天地明察
(2009/12/01)
冲方 丁

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冲方丁さんの小説です。
テスタメントシュピーゲルが最後のライトノベルになるそうです。
これからは天地明察のような一般的な小説が増えていくと思います。

とはいえ、ライトノベルでなくなっただけで冲方丁さんの小説として今まで通りに楽しめる作品でした。
江戸時代を舞台にした物語ですが、合戦もなければ切り合いもない。
渋川春海を主人公とした大和暦を作り上げる話です。

久しぶりに感想でも書いてみましょうか。
もちろん、ネタバレありで。
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NO CALL NO LIFE

2009.10.07.Wed.23:44
久しぶりに小説の話です。

NO CALL NO LIFE (角川文庫)NO CALL NO LIFE (角川文庫)
(2009/07/25)
壁井 ユカコ

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壁井ユカコさんの名前を見るとつい手を取ってしまいます。
キーリの頃から好きでしたから。
帯に書いてある言葉がこの小説の全てかもしれない。

心が擦り切れそうな恋をした。

元々はライトノベル……いや、ジュヴナイル小説を書く人でした。
イチゴミルク ビターデイズ、この作品から少しずつ作風が変わってきたように思います。
いつも、ハッピーエンドとは言えないけど、絶望するようなバッドエンドでもない不思議な気分にさせられる結末が多いです。
今回のNO CALL NO LIFEも。

たまには切ない気分になる小説を読むのも悪くないです。
ただ、切なさの残る結末でしたね……。

ばいばい、アース

2009.08.08.Sat.23:46
最近、本もまともに読めてないのでたまの休みに読みふけってました。

ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)
(2007/09/25)
冲方 丁

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元々はハードカバーの上下で合わせて6,090円とちょっと手が出しにくい作品ですが文庫で4冊になっていたので読んでみました。
これ、初期の冲方さんの作品で文体も今と少し違いますが面白かった。
世界観が、バックボーンが大きくここまで構築できるのかと見せ付けられた気分です。

冲方さんは第1回スニーカー大賞の金賞を取っているのですが、スニーカー文庫では実は活躍していません。
その間は吉田直さんや安井健太郎がスニーカーの看板だったと記憶しています。

第1回スニーカー大賞から約3年後に発刊されたのがこのばいばい、アースです。

物語としては純粋なファンタジーですね。
剣と魔法の世界です。
魔法にしても演算魔法-マスマティクスなど独特な世界観があって新鮮です。

この頃から言葉遊びが好きだったんですね。

魔法つまり……
魔-アンチ
法-テーマ
魔法と書いてアンチテーマという表現は新しいと思った。
(この小説が発刊されたのは2000年のことですが(汗))

剣撃と書いてシュベルトストライヒとるびを振ったり、剣に刻まれたスペルの由来は英語を逆から書くとか。

ENOLA-教示者 逆から読むと ALONEなど気がつくと面白い発見がたくさんります。

主人公、ラブラック=ベルの剣<唸る剣>-ルンディングの持つスペルはEREHWON
そして、物語の途中でアドニスが手に入れた自分の剣、<錆びた爪>-ラスティーネールのスペルはNOWHERE
気付いてから振り返るとこのスペルを持つ時点で二人の運命は決まっていたんだなぁと……。

主人公のベルよりも私としてはアドニスの方に共感してしまった。
彼の戦い方などもそうだけど、とても印象に残ったセリフがあります。

「世界は、いつでも、手遅れになってから、俺に和解の手を差し伸べる」

自分にも見に覚えのある言葉だ……。
本当にどうしようもない絶望の淵に立たされた時、その手は差し伸べられる。
もう手遅れでどうしようもない時にね。

まだまだ知らない本がたくさんあるな……。
最近は読む時間すらまともに取れないことがある。
やっぱり、本を読むのは生活から切り離せないモノの一つということを思い出しました(* v v)。

そんな面白い本に久しぶりに出会えたので興味のある人はどうぞ。

ばいばい、アース 2 懐疑者と鍵 (角川文庫 (う20-2))ばいばい、アース 2 懐疑者と鍵 (角川文庫 (う20-2))
(2007/10)
冲方 丁

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ばいばい、アース〈3〉爪先立ちて望みしは (角川文庫)ばいばい、アース〈3〉爪先立ちて望みしは (角川文庫)
(2007/11)
冲方 丁

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ばいばい、アース〈4〉今ここに在る者 (角川文庫)ばいばい、アース〈4〉今ここに在る者 (角川文庫)
(2008/02)
冲方 丁

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あなたの騎士になりたい

2009.07.01.Wed.01:05
ついに届きました。
カラミティナイト-オルタナティブ-のCDあなたの騎士になりたいが……。


直ちゃんが小説を読んで沢村智美を演じてくれました(* v v)。
残念ながら打ち切りになってしまいました……。
でも、映像化するとしたら若林直美さんの声でこんな風になるんだろうなと。
嬉しい気持ちもあるけれど、作品が完結しなかった悲しさもあります。
高瀬彼方先生の次回作に期待しましょう。
そして、いつの日かカラミティナイトが本当に完結するその日を何年でも待ちますよ。